【朗報】30歳で3,000万貯まりました…(〃∇〃)

【独断と偏見】意識低い系にとって民間と公務員はどっちが良い?公務員への就職を後悔する前に…

どうも、コグレです。

今日は大人気の就職先である「公務員」となること、とりわけ地方自治体に行政職として就職することについての持論を述べたいと思います。

公務員への就職を批判するものではなく、「こんな視点もあるから認識したうえで就職を決断してね」、という趣旨の記事になります。

主にそこそこの学歴を想定しています。

筆者と公務員との関わり

はじめにお断りしておきますと、僕は公務員として働いたことはありません。大学卒業後すぐに民間企業に就職し、現在アラサーとなりました。

それなりの大学を出て、現在の年収は700万円ちょい。

公務員になったこともないやつが何でこんな記事書くねん

と思われるかと思いますが、

  • 大学生の時に公務員(特別区・都庁)への就職を真剣に考えていたことがある
  • 公務員(国家総合職)から我が社への転職してきた同僚が数名いる
  • 公務員(行政職)に就職した大学時代の友人がたくさんいる
  • 社会人になってから、公務員就職に関して学生の頃と考えが変わった点がある

といった観点から、このテーマで書いてみたいと思った次第です。

コグレ

僕の場合は学生の頃に自腹でTACの通信講座に申し込んだけど、途中で方針転換したのでした。

楽で安定しているから、と盲目的に公務員を目指すのは辞めたほうが良い

僕の公務員就職に対する考えは、「選択肢として決して悪くはないが、最良ではないだろう」というもの。

どーせ公務員を目指そうなんて連中のほとんどが意識低い系であり、

  • 楽してそこそこの給料が欲しい
  • 営業したくない
  • 出世争いとかやだぁ、こわい

なんて考えでしょうけど(←ヒドイ偏見)、そういう人こそ盲目的に公務員だけを見るのは改めた方が良いし、普通の就職活動もしつつ、選択肢の一つとして公務員を持っておくくらいの温度感の方が良いと考えています。

なぜか?

楽してそこそこの給料が貰えたり、年功序列の組織というのは公務員に限ったことではなく、それでいて公務員より数段に給料が良い会社はゴロゴロあるから

そして組織の安定とあなたの将来の安定は違うものであり、公務員への就職は転職リスクがあるから

コグレ

それに、公務員はたぶん楽じゃあない。。。より正確には、「楽じゃない部署も多い」。

公務員への就職の留意点。公務員の高給&安定は嘘?

かつて公務員就職を検討しており、現在は民間企業で働いている者が思う、「公務員として務める場合の3つの留意点」を書いていきたいと思う。

①薄給の期間が長く、そこそこの給与は長く勤めてこそ

「公務員の給料が高すぎる!」って意見も多いけど、これは嘘。

まず事実として公務員の給与は高くはないです。何と比べて高くないかというと、公務員の平均的な学歴(Marchと想定)の人たちが勤める民間企業と比べて。公務員に受かるような真面目な人間が、30歳で500万を超える会社に勤めることは容易です(例外はもちろんいる)。

加えて、給与額は点で捉えるのではなく面で捉えるべきである

例えば、最終的に同じ年収になったとしても、それまでの長い期間、年収に差があれば生涯年収は大きく異なる。若い頃から時間をかけて徐々に年収が上がっていく公務員は、生涯年収÷勤続年数で見ると単純な平均年収から受ける印象より報酬が少ない

以下がイメージ図です。極端ですが、一定ペースで上昇して55歳で800万になるケース(公務員はこれに近い)と、若いうちの昇給ペースが速く、40歳以降ではあまり上がらなくなるケース(民間はこの形が多い)の場合、55歳時点での年収は同じでも合計報酬額は大きく異なります。

上図の場合は公務員(例)が18,615万円で、民間(例)が23,180万円。あくまで概算値ですが。

更に言うと、割引現在価値の考えから、若い時に貰えるお金の方が、年をとってから貰える金額よりも価値があるということは疑いようがない事実なので、前述の金額差よりも実際の差は大きいということになるのです。

②離職率が低いのは職場が天国だからではなく、転職できないから( ^ω^)・・・

公務員を志望する理由に「離職率が低く、安定しているから」という声をよく聞くけど、これは危険。

離職率が低いのは転職したいと思う人が少ないからではなく、転職できない、もしくは出来ても待遇が下がるからというのが実態だと思う。

以下は若手職員あるあるらしい。

薄給や仕事のつまらなさから一度は転職を考えるも、ろくな会社に転職できないことを悟り、職場にしがみつく

これは転職市場における実態にも即している。転職市場においては、国家総合職を除く公務員は相当厳しい。

転職できなくても、しがみつくことができれば食いっぱぐれることはないだろうけど、、、しがみつき切れなかった時、一気に奈落の底って訳だ。

その意味で、公務員は職業として安定しているけど、個人として見たときにその道は一本道であり、方針転換が難しいため、リスクが大きいのである。

就活生

公務員の仕事はどうせ楽だからしがみつけるやろ

と思っている人もいるだろうけど、たぶんそんなことはない。人間関係のリスクはどんな組織も孕んでいるし、仕事内容も多岐に渡っているから、適性がない職場に回される可能性は十分にある。

そう、異動も留意すべき点だと考える。

③無慈悲の異動ガチャ

ようやくジェネラリスト至上主義から脱却しつつある日系企業の人事ローテであるが、公務員に関してはそんなのどこ吹く風の様子。

異動によって転職したかのように仕事内容が変わるというのはよく聞く

自治体によって若干の違いはあるだろうけど、異動の希望もあまり通らないのがデフォ。

誰しも向き不向きがあるので、長い公務員生活の中で、無慈悲な異動ガチャにより合わない仕事内容にエンカウントする確率は高く、しかしそうなった時に転職ができず(=逃げ場がなく)、結果として精神を病んでしまう人が多い

参考 滋賀県職員、精神疾患で休職が43人 「公務員はぬるま湯のはずでは?」と驚きの声しらべえ

就職してみないと分からないからこそ、「転職できる」ことは重要

基本的に就職に関する評判は、イメージが先行しているものが多いので疑ってかかったほうが良い。

そもそも何でもかんでも大きく括り過ぎなのである

公務員と言っても色々あるし、自治体によっても違う。民間と言っても色々あるし、業界によっても、業界内の各社で違う。

公務員と民間の両方を経験せずに「〇〇の方が良い!」と言っても当然に参考にならない。(この記事もそうですが笑)

また民間から公務員に転職した人が「公務員に転職してよかった」と言っているケースは多いと思うが、転職したいと思うような職場に勤めていたんだからそれより良くなるのは当然であり、これもたいして参考にならないと思うのである。

  • 何も声をあげず、民間企業でぬくぬく高給をもらっているサラリーマンもたくさんいる。
  • 一方で転職ができず、合わない仕事で苦しんでいる公務員もいる。

こういう事実を認識したうえで、じゃあどっちが良いかと言えば、僕なら民間企業の「転職しやすさ」を重視する

民間企業に就職して、やっぱりダメだなと思えば公務員試験を受ければ良い。その逆は相当難しいのだから。

高卒者と地方就職希望者なら公務員第一志望はアリ

前述のとおり、僕は仕事内容によほど興味がある人(そんな人はいないと思います←偏見)でなければ、公務員就職を第一志望とするのは避けたほうが良いと考えていますが、例外として、

  • 高卒で就職する場合
  • どうしても地元や田舎地方で就職したい場合

については公務員を第一志望とするのもアリかと思います。

もし大手の工場とか、電力会社があればそちらを第一志望にしつつ、公務員も選択肢として残すというのが良いとは思いますが、まともな民間企業がない地域もあると思いますので、消去法で公務員第一志望となることは有り得るという考えです。

おわりに

以上、公務員マンセー志向の就職希望者たちに一石を投じたいという気持ちで記事を書きました。

もし僕が公務員になっていたら、「給料安いし仕事は意外ときついし転職もできないし・・・オワタ」となっていたと思うので、今のところ公務員を選ばなくて正解だったと思っています。

就職したら定年まで勤めるという前提ではなく、色々な理由で勤められなくなった時の選択肢の広さに違いも考慮して就職先を選ぶことも大切です。

最後に、国家総合職だけは、

この日本を、この世の中を変えだいぃぃぃ!!!!!!

という野々村先生くらい熱い思いを持った人じゃなければ辞めた方が良いです。

彼らとは仕事で関わりがありますし、国家総合職から転職してきた同僚もいますけど、省庁によって差はあれ、総じて、仕事量・仕事の難易度・給与水準を総合的に見て、”ブラック”ですわ。