どうも、コグレです。
少し前のことになりますが、僕は入社5年目の年、27歳で年収600万円に達しました。
東京都の割と中心部で働いていることもあり、20代で年収600万円以上なんてゴロゴロいますが、僕個人的に600万円を達成して思ったことなどを書き連ねてみます。
年収600万円あれば十分だと思っていたけど、全然満足できない
まず思ったこと。
それは年収600万円は僕にとっては足りないということ。
でも60過ぎまで働き続けようという人にとっては、600万円あれば大きな不自由を感じることもないだろうということ。
では、このように思った要因を挙げていきます。
①年収600万円でも、毎月の手取りが少なすぎる
僕の会社はボーナスが6カ月に満たない程度で、比較的ボーナスの割合が大きいです。
毎月の給与は、平均すると約355,000円(基本給290,000円、残業代65,000円)です。
これに対して、10万円程度の控除があり、手取りは255,000円程度でした。
控除には財形貯蓄や賃貸など、個人的なものは含まれていません。
どうでしょうか…
社会人の方なら特に何も思わないかもしれませんが、特に学生の方は
と思いませんでしたか。
コグレ
天引きされている約10万円のうち厚生年金の掛金4万円は、一応、将来の年金として戻ってくる予定ではあるものの、先のこと過ぎるし、ちゃんと戻ってくるかも不透明なので、ほとんど税金に近いものとして感じてしまいます。
それ以外の所得税、住民税、健康保険料は基本的に戻ってくることのないお金です…
年収600万円の毎月の手取りは、短期バイトで頑張って手元に残るお金と大して変わらないのですよ…。
これが第一の理由、毎月の手取りが少なすぎて給与が増えたという実感が沸かないということです。
②東京の家賃・住宅価格が高すぎる
続いて2点目。
住宅コストが高すぎるということ。
23区で、普通に綺麗な20㎡くらいの家を借りると9万円くらいは消えます。
綺麗でなくても8万円は消えます。
40㎡なら15万くらいは消えます。
手取り25万円にたいして、住むだけでこの金額は高すぎます。
かと言って、埼玉や千葉、神奈川から通うのは人権侵害(満員電車)を受け入れなければいけないので、僕としては絶対にありえません。
「東京の満員電車は異常!」、「東京の満員電車は異常!」、「東京の満員電車は異常!」って、ずーっっっと言われてきて、でもちっとも解消されない。
QOLの向上を考える上では明らかに優先順位の高い問題なんだけど、なぜいつまで経っても解消できないのか。(QOLというレベルではなく、普通にケガするし危険だし…通勤じゃなくて痛勤になっています。鉄道会社は損害賠償請求をバンバン起こされてもおかしくないような気が…)
ホームドアの設置だって、どう考えても遅すぎだし、鉄道会社単独で動けないなら税金出してでも解決させるべきだと強く思う…
…
おっと、話が逸れてしまったが、ともかく満員電車だけは絶対に乗りたくないのです。
何十年も近隣3県のベッドタウンから通っているお父様方には「贅沢言うな!」、と叱られるかもしれないが、僕はあれが人間の受ける仕打ちだとは断じて認められないので、拒否します。
そうすると23区、それも出来るだけ会社の近くに住むしかない。
すると上で書いたような家賃負担を甘受しなければいけない。
また賃貸ではなく、買うということも当然検討はしましたが、購入もまた茨の道です。
2019年現在、低金利政策のお陰様で、東京の住宅価格は高止まりしています…。
山手線の南の方ならいざ知らず、荒川区、北区、台東区でも、築浅(と言っても15年くらい)の中古マンションで㎡単価90万くらいはするし、ブランドマンションならシレッと㎡単価100万を超えてくる。
コグレ
と言いたいものである。
そして四ツ谷は㎡単価130万、代々木は150万、番町エリアはもう見る気も起きません。
金利が低いから住宅ローンを組んでも毎月の返済額は低く抑えられる。
例えば55㎡、5000万円のマンションを頭金500万で35年ローン組んだ場合、月々の支払いは13万円程度だろう。
買えないことはないが、綱渡りだ。そして、金利上昇に伴う不動産価値下落のリスクが大きい。
だから買えない…。
買えないのだ。
オリンピック終わったら下がるっしょ!なんて能天気に思っているわけではないが、苦渋の様子見を続けている。
30代、40代には同じような考えの人が多いのではないだろうか。(だとすると、それもまた下がらない要因となるが…)
そんなこんなで、借りるも高し、買うにも高し、という状況で住宅コストの負担感は年収600万では全然解消できません。
③仕事が嫌すぎる(アーリーリタイアしたい)
「②東京の家賃・住宅価格が高すぎる」が長くなり過ぎましたが、年収600万円では満足できなかった理由の3点目は、「仕事が嫌すぎる」ということ。
自身が事前に予想していたより、仕事が嫌なのです。
そして、程度の差はあれど、どの職場でも基本的にはそれは変わらないだろうと思うということ。
同一労働同一賃金という話が盛り上がっています。2020年4月からの施行です。
これは、資格による不合理な待遇差を解消するという趣旨のものです。
ある意味で、今まで非正規だから、という理由で仕事の内容に比して低い待遇で使われ、それで利益を生み出していたような側面が多かれ少なかれ各社にあると思いますが、こうした歪みが同一労働同一賃金により是正されていくでしょう。
すると、高い報酬を得るにはキツイ仕事を…という当然と言えば当然のことが、これまで以上に例外なく実現されていくはずです。
僕は働くのが好きではないことが分かったし、有能でもないし、こんな世の中の流れの中で定年までとても働けない。
だからアーリーリタイアすることを考えると、年収600万円では全然足りないと思ったのです。
時代も違うし、地域も違う。
年収600万は地方の裕福ではない家庭の出身である僕にとっては、十分過ぎる金額だと思っていた。
でも、違った。完全に考えが変わった。
年収600万は平均より高いけど、そんなことはどうでもよく、絶対値として十分ではない。
そもそも昔の年収600万と今の年収600万は違う。
こんなツイートを最近見た。
30円だったビックリマンチョコが110円になった今、僕の年収は当時の父の半分しかない事実に震える
— きーん (@Kean_Univ) November 8, 2019
デフレ、デフレと言われていたけど、少しずつ身の回りのものは値段が上がっており、消費税増税に加え、近年はデフレも終わり、物価上昇が明白になっている。
でも外食産業等、人件費割合の大きい業態の値上がりは鈍い。
結局、人件費が上がっていないだけで、他は上がっているということではないだろうか。
これって、庶民にとっては最悪な状況のような気がする。
人件費も上がり、給料も上がり、物価も上がるならまだしも…人件費は上がらず、従って給料は上がらず、でもその他のコスト上昇で物価は上がるって…
コグレ
おわりに
ということで、何だか雑然と描き散らかしてしまいましたが、年収600万円では僕としては全然足りません。
資産を積み上げなくて良いなら年収600万円で十分です。
でも、労働から早期に解放されるためには全く足りません。
だから僕は引き続き財布の紐と気を引き締めて、収入の最大化と支出の最小化により、資産の最大化を果たし、時間を味方につけて、生涯の労働時間の最小化の実現に向けて愚直に進んでいきます。
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