僕は目が非常に悪い。強い近視で、しかも乱視。
加えて、面倒くさがりやで、眼鏡が似合わない。
そうなると、やっぱりレーシックやICLを考える訳ですよ。
高校生の時から「レーシックいいなあ」と思い続け、社会人になってから受けようかと思ったけど、色々と怖い噂を聞き結局辞め…、でも最近ICLという可逆性がある手術を知り、ついに先日、ICLを受けるべく眼科に行ったのです。
もくじ
レーシックやICLを受けるには詳細な事前検査が必要
レーシックでもICLでも、網膜の厚さを測ったり、細かな検査が必要になります。WEBページ等で事前に眼科を調べまくり、評判の良い病院に行ったためか、大手の口コミでよく見るような流れ作業感は全くなく、丁寧に検査をしてもらいました。
この時点で、「この眼科にして良かった」なんて暢気なことを思っていました。
視野検査で疑い発生
順調に色々な検査をこなしていき、視野検査をすることになりました。視野検査というのは初めてやります。画面を見て、画面の上下左右色々な部分で光が見えたらボタンを押す、というものです。視野の広さを確認するためのものです。
この検査の結果、僕は右下の一部が見えていないらしいことが判明…。視野検査は2回やりましたが、結果は同じ。
ICL不適格。そして保険診療に切り替え更に緑内障の検査。
こうして、ICLなどとは言ってられなくなり、そのままの流れで自由診療のICL手術ではなく、保険診療で緑内障の検査をしていただくことになりました。
視野検査に続き、眼底検査をすることに。眼底検査では下図の右側の「眼底写真」をとるのですが、その前に瞳孔を開かせるため目薬を差します。
余談ですが、この目薬がまたなかなか厄介で、差すと数時間、周囲がぼんやりして、コンタクトをしてもろくに見えなくなります…。
緑内障と診断され、目薬を処方される
眼底検査をした結果、視野検査の結果を裏付けるように右下部分の視神経乳頭が細くなっていることが分かり、「緑内障でしょう」と言われた。そして眼圧を下げる目薬を処方された。この目薬はコンタクトをした状態では出来ず、コンタクトをはずして差さなくてはいけない。
日々のコンタクト着脱が面倒でICLを受けようと思ったのに、手間が1つ増えるとはなんたること…
と相当凹みました。
緑内障の治療は先が見えない
その日以降、言われたとおりに目薬を差しつつ、緑内障について色々調べました。
- 緑内障は治らない。点眼で進行を止めるしかない。
- 点眼は一生続けるしかない。
- 定期的に視野検査、眼底検査が必要。
- 検査、点眼、診察で毎月4,000円程度かかる。
- ほとんどが40代以降だが、近年20代、30代での発症も見られる。
コグレ
別の病院でセカンドオピニオンを受けることにする
初めの病院を疑っていたわけではない。
しかし、
- 距離的に長いこと通うのが厳しいところであったこと
- せっかくだから緑内障専門医に見てもらいたかったこと
から、別の病院にかかることにした。
先天性の視神経乳頭形成異常だった
数週間後、緑内障専門の眼科医に見てもらった結果、、、
緑内障ではなく、先天性の視神経乳頭形成異常であると言われた。視野が欠損していることは間違いないが、先天性のものであるため、進行性がなく治療の必要性がない、とのこと。
しかし理由は分からないが、先天性の視神経乳頭形成異常を持つ人が緑内障を発症しやすい傾向にあるらしく、1年ごとくらいに検査をすることをオススメされた。
・・・
まじで、良かった・・・
医師の能力も様々、専門も細分化されている
あのまま初めの病院で点眼を続けていたら…、と思うとそれによる支出、機会費用にぞっとします。緑内障の治療が進行を止めるためのものであることから、定期的な検査で、当然進行していないことが確認されるだけで、「治療が上手くいっている」と判断され続けるリスクがあったわけです。
医療行為全般に言えると思いますが、一般人と医師とでは情報の非対称性があまりにも大きく、医療行為という商品の質を一般人は判断できません。そのうえ、医療界は皆保険によりガチガチの規制産業でもあり、競争も働きづらいです。また同じ分野の医師は同じ学会に所属していることも多く、「先生御侍史」の世界では競争ではなく相互尊重が基本になりがちだと思います。
そういったこともあって「セカンドオピニオン」は医師からは好まれないのだと思いますが、今回の件で改めてその重要さを実感しました。
医療の質は分からなくとも、「医師の能力も様々、専門も細分化されている」ということを念頭において、したたかに行動する必要があるのだなあと思いました。
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