コグレトーキョー

東京に暮らすサラリーマンの雑記帖です。良い物を長く使いたい性質です。

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学生時代にITベンチャーで修行させてもらった話。

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コグレです。今日は、僕が大学1年生の時に経験した、ITベンチャーでの話をしたいと思う。これから大学に入る君や、現在大学で腐っている君に伝えたい。大学生ならこんな経験もできるかも、ということを。

 

きっかけは構内で貰ったチラシ裏の求人

2008年の10月頃、当時僕は大学1年生で、サークルにも入らず春学期をなんとなく過ごし、夏休みもダラダラと暇をもてあまし、秋学期で大学に再び行き始めたところだった。

この時、ある確信をしていた。

これ、気づいたら大学生活終わってるやつだ。

地方から出てきて、新しい環境で少し浮ついていた気持ちが完全に消えてしまう前に、何かをしたかった。

そんな時に学内で貰ったチラシの裏に「ITベンチャーで一緒に働いてみませんか?」みたいな求人が入っていた。確か時給は1,100円とか。当時にしてはかなり良い時給だった。でも、「必須スキル:基本的なネットワーク知識、サーバ構築経験、javascript、php、Linux環境…」みたいに書いてあって、それまでインターネッツに全然触れてこなかった僕には無関係な求人だと思った。

修行を申込む

家に帰ってから、何気なしにそのチラシをもう一度手にとって、
「ベンチャー企業楽しそうだなあ」
なんて思っていた。
そして

ん?ひょっとして無給なら働かせてもらえるかも!?しかもITスキルも身につくし良い経験になるはず!!

なんてことを思い出した。うわ、すげえ意識高い系っぽい)

早速メールを打つ。

○○社長様

はじめまして。コグレと申します。学内のチラシで求人を出されているのを拝見しました。大変興味を持っております。しかしながら私は正直に申し上げて、全く有しておりません。でもIT知識を身に付けたいと考えており、雑用でも何でもやりますし、無給でも構いませんので働かせていただけないでしょうか。

よしっ。完全に熱意溢れる若者だわ。

すると同日中に、

メール見ました。一度、会社に来てください。明日ならいつでもOKです。

と簡単な返事が来た。

会社を訪ね、社長に会う

いざ送ってみたものの、実際に返事が来るとちょっとビビる。翌日、恐る恐る会社を訪ねた。

すみません、こんにちは~

その会社は住宅街のマンションの1階フロア(想定80㎡)にあり、社員3人アルバイト5人のTHE・ベンチャーだった。

これがベンチャーかあ。オシャレ感はないな。

そう、この会社はまだ設立間もなく、お洒落ベンチャーになる前の、リアル雑草ベンチャーだったのだ。

どうも。メールをくれた人だね。

社長があらわれた!!(30手前くらいで目つきが鋭い。)

改めて願い出る・・・。

本日は急にすみません。メールにも書かせていただきましたが、無給で良いので働かせてください!!

無給って言っても教えるコストがかかるんだよね。まあいいや、早く仕事できるようになってね。

 ・・・!!

僕はこのときちょっと衝撃を受けた。今にしては当然のことだと思うが、当時は無給で働くなら会社にとってマイナスにはならないだろうと本気で思っていた。

でも実際には何の知識もない奴は、お荷物なのだ。

ちなみに当時の僕のPCスキルは、赤ちゃんレベルだった。ブラインドタッチもできないし、「OSって何それ美味しいの?」状態。

ともかく、働かせてもらえることになった。
社長に言われたことはこんな感じ。

  • 「会社に来る時間は自由。基本、月~日の10:00~26:00はいるから。」
  • 「まずはWEBサーバを作ろうか。」
  • 「今度使ってないPCあげるね。Linux入れといて。」
  • 「弁当の買出しお願いね。」

弁当の買出し以外、何を言っているのかわからん。

会社に入り浸る日々。

こうして僕は大学以外に居場所を得た。というか、大学よりも会社に入り浸る時間の方がずっと長かった。
しかし、ここは文字通り右も左も分からない世界。人生で経験したことのないレベルの分からない世界。何が分からないかが、分からない

会社にある大量の本を参照しつつ、インターネッツを駆使して、ヒントを探し出す・・・

  • CentOSなんて初めて聞いたぞ・・・
  • Apacheって何すか・・・?(アメリカ先住民??)
  • シェルスクリプト操作むず・・・先輩打つの早っ・・・
  • HTMLは簡単そう・・・
  • PHP、便利やん!!
  • データセンター楽しい!ファンの音・風やべええ・・・・・

こんな感じで、何も分からないながらも、日々少しずつ何かを学び、経験するのは楽しかった。それと同時に、先輩たちのレベルの高さに全く追いつける様子がなく、正直凹んだ。。これまでのお勉強とは全く違った。こんな難しい世界があるのかと痛感した・・・でも、充実していた(いわゆるリア充感は全く無かった。)

約1年間が経った。

なんだかんだで1年間が経った。さて、僕はどうなったかというと、簡単なWEBページ作成・更新業務に特化していた。AdobeのFireworksとDreamweaverを使って、ガシガシと更新する。時給も1000円くらい貰えるようになった。月に10万くらいはもらっていたと思う。来る時間も帰る時間も自由だし(←地味にすごい)、ストレスフリーでめちゃくちゃ良い環境。

一見するとバリバリ働けるようになって成長した感じに見えるが、しかし自分の中ではそうではない。WEBページ作成などは簡単なもので、少しやれば基本的に誰にでも出来るからだ。働き始めた当時の、色んなことを吸収している実感はなくなっていた

会社の状況の変化もあったから仕方がない。働き始めて半年くらい経った時に、割と大きな会社からWEBページ制作の仕事が入って、そこに人員を割く必要が生じたのだ。アルバイトも当初の精鋭ばかりの5人から15人くらいに増えていて、会社の雰囲気も大分変わっていた。

普通に楽しく仕事はできていたけど、これはもう普通のアルバイトだと思った。

そして、辞めた。

考えた末、辞めることにした。社長に辞意を伝えた。

あ、そうか。お疲れ様!

あっさりしたものである。でも全然嫌な感じはない。これでこそ社長。
(ちなみにこの会社、今は100億規模の売上げになり、お洒落ベンチャーに進化している)

辞めた理由は前述のとおり、普通の楽しいアルバイトになって、正直飽きたから。
そして、別のやりたいことが出来たから。

それは、海外放浪である。(うわああ、意識高い系ぽ・・・)

【後日更新予定】大学生の時にアジア放浪をした話

 

ITベンチャーで長期インターンシップして良かったこと

「無給で修行」とか言ってきたけど、僕が当初やっていたのは今で言うインターンシップのことだ。アラサーのおっさんになった今、学生時代に長期インターンシップをして良かったと思うことは次のとおり。

それなりにITに詳しくなれたこと

やっぱり一番はこれだ。アラサーになった今も、当時の経験はなんだかんだで生きている。業種が全然違うから直接的に役立つことはほとんどないけど、ネットワークやOS、サーバなど、概念的なところの理解は出来たので、だいたいのことは調べれば自力で解決できる。

はじめた当初は赤ちゃんレベルだったけど、ITに対する苦手意識がなくなっただけでも大きな進歩だ。

就職活動ではとても良いエピソードになる

大学生の諸君が欲しいものといったら、彼女か単位か、そうじゃないとしたら「就活のネタ」だろう。その点、長期インターンはかなり有利になる。(ワンデーインターンなんかはその会社の選考でしか役立たない。)

留学もしてない、体育会にも入っていない学生の自己PRは、たいていサークルの幹事長か、ゼミ長だ。でも企業の人事は話半分に聞いている。嘘付き合戦と化しているから。だから本当にサークルやゼミを頑張ってきた人が損をする世界になっている。

その点、長期インターンであれば社名も出して、取り組んだ業務をきちんと話せれば(守秘義務の範囲で)、「おっ」と一目置かれるだろう。

特に僕の場合も、就職活動ではとても役に立った。

大企業と中小企業を冷静に比較できるようになった

僕は結局、大学卒業後は大企業に勤めているが、働いていると大企業ならでは(と思われがち)な息苦しさ、仕事が自由にできないもどかしさ、みないなものを感じることがある。

こんなとき、ベンチャーでの経験がなかったら、「ベンチャーならもっと楽しく、自由に仕事が出来るかも!」なんて夢を抱いて、思わず深く考えずに転職してしまっていたかもしれない。

でも僕がベンチャーで働いて感じたことは、表面的な自由さは全然違うけど、本質的にはたいして変わらない、ということ。服装の自由度とかはもちろん違う。だけど、仕事の自由度、裁量の大きさは、ベンチャーだから自由、大企業だから不自由ということではなく、会社の規模に関わらず、個々の会社、さらにその中のどの部署か、によるものと考えている。「ベンチャーは自由」という決め付けは危険。

学生のうちにホワイトカラーの仕事を経験できること 

学生がやるアルバイトといったら、コンビニとか、飲食とか、ガテン系が中心で、なかなかオフィスで働くような仕事を経験できる機会は少ない。

一方で多数の学生は就職してからはオフィスで働くが、オフィス環境は様々で、オフィスの広さ、静かさ、個人スペースの有無など、十社十色だ。そしてどんなオフィスで働くかは結構仕事の満足度に影響を与える。しかし自分にとってどんなオフィスが良いかは、働いてみないと分からない

だから一度オフィスで働いてみると、その経験が就職でのミスマッチを減らせると思う。

おわりに

以上、学生時代にベンチャーでインターンシップ&アルバイトをした経験でした。一般の求人だと見つかりにくいかもしれないけど、飛び込みやインターンで探せば結構あるはず。普通のアルバイトで稼いで遊ぶのもいいけど、学生時代にしか出来ない長期インターンもオススメです。