どうも、ソーシャルレンディングに1,000万円以上を投資しているコグレです。僕がクラウドクレジットに口座を開設してから、もうすぐ2年が経過しようとしています。そんな僕がクラウドクレジットを使っていて感じている魅力やメリット・デメリットをお伝えします。
もくじ
最近は安易にソーシャルレンディング業者をオススメできない
本題に入る前に最近のソーシャルレンディング市況について。
みんなのクレジットに始まり、ラッキーバンクやグリーンインフラレンディング、そしてTATERU FUNDINGとソシャレン業者リスクが顕在化してきています。
これらの業者リスクに共通することは、社長が不誠実であるということです。ここで言う業者リスクとは、業績が悪いという意味でのリスクではなく、詐欺行為・虚偽報告を行うなど、明らかな悪意を持った業者に当たってしまうリスクのことです。
ソーシャルレンディング業界はまだまだ始まったばかりで、市場が小さいから業者も小さいところが多く、従って社長のワンマン経営になりやすかったりします。その意味で、社長の人となりを見極めることは非常に重要と言えます。
クラウドクレジットが信頼に足ると考える理由
そんな状況の今でも、僕はクラウドクレジットはオススメできる業者だと考えています。理由は3つあります。
理由①:伊藤忠などの大企業が出資している
まず1つ目は分かりやすい理由ですが、名だたる大企業の出資を受けられているという実績です。
伊藤忠、第一生命といった大企業や、マネックスベンチャー、GCIキャピタルといった有力なベンチャーキャピタルから出資を受けています。有力ベンチャーキャピタルから出資を受けられるということは、それだけ成長が見込まれることの表れと言えるでしょう。
こうした会社は他のソーシャルレンディング業者にはありません。
理由②:社長・社員の経歴とブログの内容
「社長の人となりを見極めることは非常に重要」と書きましたが、数あるソーシャルレンディング業者の社長たちの中でもクラウドクレジット社長の杉山智行氏は抜きん出て信頼に足りそうだと思います。
2005年 東京大学法学部卒
2005年 大和証券SMBCに入社し、金利、為替の自己勘定取引チームで日本国債等への投資業務に携わる
2008年 ロイズ銀行東京支店に入行し、銀行では資金部長として、支店経営陣に 対してリテール預金の獲得など日本での事業機会について助言を行う
以上のとおり素晴らしい経歴ですし、講演の様子などを見ても誠実さを感じます。
また元みずほ証券常務執行役員の松浦崇久氏を社外取締役に、ソフトバンクグループ業務監査室長の須藤智雄氏を監査役に置くなど、コンプライアンス強化に取り組む姿勢は他のソーシャルレンディング業者と比較になりません。
また杉山氏はブログで自身のソーシャルレンディングに対する考えを書いていますが、その内容が素晴らしい。他の事業者が「貸し倒れ件数0!」と、表面的に煽っているのに対し、杉山氏は冷静に以下のように意見を述べています。
- ソーシャルレンディングはとてもリスクの高い投資
- 株式投資家は日常的に渋い思いをしながら(超長期で)5~8%のリターンを得ているのに、ソーシャルレンディングだけ一本調子で5~8%のリターンを得られると考えるのは楽天的すぎる
- クラウドクレジットでは、日常的に遅延、デフォルトを起こし、元本割れをしてしまうファンドもでてくることを前提として投資をしていただきたい旨を繰り返し説明してきた
甘い言葉で誘うのではなく、ソーシャルレンディングのリスクに関する正しい知識をきちんと投資家に伝えようとする姿勢にとても好感が持てます。
理由③:「投資管理部」の存在
クラウドクレジットには「投資管理部」という部署があり、ここの担う業務は以下です。
- 遅延、デフォルトが起きた際の回収率を最大化できる確率をあげるためのストラクチャ強化
- 既存融資先のモニタリング
- 遅延、デフォルトにつながりうる事象の早期発見とそれを治癒して遅延、デフォルトを回避しうる施策の融資先との折衝
- 遅延、デフォルトが起きた際の回収額の最大化
ここから言えることは、クラウドクレジットでは「遅延・デフォルトは起こるもの」という前提に立ち、その発生件数および損失の極小化を図るという現実的な対応をとっているということです。
他のソーシャルレンディング事業者でここまで出来ている会社はあるでしょうか。これも優秀な社員が集まっているから出来ることであり、他と一線を画していると考えます。
僕がクラウドクレジットで投資している案件
これまで多くのファンドに投資してきていますが、中でも「東欧金融事業者支援ファンド」の利回りの高さと安定感は抜群です。
当記事を書いている前日にも分配がありましたが、為替ヘッジありで利回り約9%でした。
利回りがやや高めではありますが、これまでの実績が安定しているファンドであり、厚めに投資をしています。
他にもロシアでの「マイクロローン事業者ファンド」や、「バルト三国自動車リースファンド」などに投資してきています。
ちなみに「バルト三国自動車リースファンド」については、先日、投資先の資金調達ニーズの減退により、大幅な繰上げ返済が行われ、早期償還となりました。早期償還自体に関しては、利益が出ないことになるので喜ばしいことではないのですが、なぜ繰上返済が行われるのか、といった理由をきちんと投資家に説明してくれているので、やっぱりクラウドクレジットは信頼できると感じます。(参考:バルト三国自動車リースファンドⅡ5 号 運用状況についての満期時報告)
クラウドクレジットのメリット・デメリット
クラウドクレジットの魅力については既に述べていますが、その他実際に投資をしていて感じる細かなメリットや、逆に改善してほしいこと、などもあるので触れておきます。
メリット①:クリック合戦にならない
ソーシャルレンディングがメジャーになるのと同時に、募集開始時の取り合いが激化し、クリック合戦がしばしば行われるようになりました。
とりわけ、投資案件の説明を極端に簡素化して分かり易さを前面に出していたり、あるいは利回りの高さを前面に押し出している業者では特にクリック合戦になり易いです。一方、クラウドクレジットは投資説明画面も少し堅い説明で難しい雰囲気があったり、毎月分配でなかったりと、ややとっつき難い印象があるのが理由なのか分かりませんが、クリック合戦になることがほとんどありません。落ち着いて吟味したうえで投資が出来るのは良いです。
メリット②:出金手数料が無料
最大手のmaneoグループでは出金手数料を取られますが、これは無料であることに超したことはありません。
クラウドクレジットは出金手数料が無料ですので、これは明確にメリットといえます。
デメリット①:予定分配チャートが分かりづらい
たいしたデメリットでもないのですが、予定分配チャートが分かりづらいです。
見づらいだけでなく更新も遅いので、何月何日にいくらの元金・利益が分配されるか、といった基本的なことがパッと分かりません。
今はベータ版であると書いていますので、今後分かり易くなっていくと思いますが、いつまでもベータ版なので開発を頑張って欲しいです。
(僕のアカウントの予定分配スケジュール。独特なグラフである。)
分かり易さよりも、実を取る姿勢がこの辺りにも表れているのかなあ、と思っています。
おわりに
以上、クラウドクレジットの魅力について述べてきました。
この記事では主にクラウドクレジットの組織体制に焦点を当ててきましたが、扱う投資案件についても他のソーシャルレンディング事業者とは毛色の違うものであり、分散投資という観点からも有用な業者であると言えます。
僕がソーシャルレンディングを調べ始めた2016年当時から良い意味で他の業者とは少し雰囲気の異なる業者でしたが、2年以上経ってもそれは変わらず、むしろどんどん他業者を引き離しているように思います。
ソーシャルレンディングをするならポートフォリオに入れておくべき業者かと思います。